メンタル課題での働きづらさを抱える方の雇用マネジメント
「事例に学ぶ」ワークショップ事業
精神・発達障害者の雇用が増加する一方、就労定着への課題も指摘されています。また、従来の雇用慣行で働きづらさを抱えるニートや引きこもりなどの就労困難者も、何らかのメンタル課題を抱えていることが多いと言われています。雇用事業者には精神障害ほかメンタル課題への理解や雇用マネジメントのノウハウが不足していますが、医療福祉の支援機関や教育機関においても、当事者が抱える困難やストレングスなどを踏まえた就労への送り出しや、就労継続のための支援が十分に行われているとは言えません。
vfosterは、精神障害への理解が今より遥かに乏しかった30年以上も以前から、社会適応や就労訓練の場を当事者に提供してきた地域企業の集まりをルーツとする団体です。当時の活動では、精神科病院の入院患者も「院内作業」や地域の企業での「院外作業」を行っていました。そうして就労に結びついた当事者も数多く、彼らを受け入れてきた企業も地域に根差した経営を続けています。長引く不況や労働者不足が様々な業種で顕在化しつつある今日ですが、「共生社会」はこの頃から実現していたのです。
日本財団助成による「事例に学ぶ」ワークショップ事業では、精神・発達障害をはじめメンタル課題での働きづらさを抱える方を雇用の場に受け入れるための、企業と福祉と医療の地域連携モデルの構築を目指す活動を行っています。
就労支援フォーラムNIPPON2022の開催に協力しました
日本財団が開催する「就労支援フォーラム NIPPON2022」は、障害者雇用や就労支援にかかわる関係者が全国から集まる大型のフォーラムで、vfosterも2日目の分科会H「医療機関からの就労へ ~精神科デイケアを中心に~」の企画に協力しました。この分科会では、「精神科デイケア」での就労支援の実施を念頭に、各パネリストの取り組みをライブ感のある動画を交えて紹介し、医療機関を主体とした治療と、就労支援の一体的運用の可能性について議論を行いました。取り組み紹介で製作した動画を、こちらのページで紹介します。